フェライト磁石

フェライト磁石は等方性と異方性の２種類に分かれます。
製造方法は乾式成型と湿式成型の２通りがあります。
フェライト磁石は成型が容易であり、原材料も安価であるため磁石市場でも需要が高く
もっとも幅広く使用されております。
等方性は細かい顆粒を粉末冶金成型方式で成型し、磁場配向は行わず直接加圧成型して
完成後客先の要望に応じた多様化した着磁をします。制限もありません。
磁束密度が高くないため用途によっては磁力が足らない恐れがあります。
異方性磁石は微粉の磁粉を成型し、その際に高い磁場をかけて厚み方向、径方向に
配向させます。一度磁場配向させた場合変更はできませんが着磁によって強力な
磁力、保磁力を持ち、磁石市場ではよく使用されます。

等方性は片面着磁であり、冷蔵庫の吸着磁石に広く使用されお土産用等のひとつとして
使用されています。

異方性は両面着磁のため、磁力が強く、用途としてはエレクトロニクス、
玩具、工業用品、家具、文具、お土産用、マイクロモーター、発電機、
インバーターモーター、磁選機、磁性工具、スピーカー、センサー、ブザー、
画像補正、健康用磁石、ポンプ用、チャッキングなどに使用されています。